1234567 8910・11  /

 
クインシー 最近、雨が多いですね。
安曇野

そうですね、まだ5月だというのに台風が来たり、肌寒い日が続いていますね。クインシーは6月1日から7月いっぱいマレーシアに帰りますね、体調を崩さないように気をつけてください。先週、サイバービューロッジリゾート&スパから挨拶ハガキが届いていました。色々なイベントや会議をやっているみたいですね。

クインシー サイバービューロッジリゾート&スパは、サイバージャヤの中心、MSC(マルチメデイア・スーパー・コリドー)の本拠地にあります。クアラルンプール国際空港から25分、クアラルンプール市内から30分です。人と自然とテクノロジーの調和・共存を目指し、IT産業や大学が集まるサイバージャヤ。リゾートとは無縁だと思えるこの学術都市の、オアシス的存在、人気スポットが「サイバービューロッジリゾート&スパ」です。超多忙な研究者やビジネスパーソンたちが、静かな癒しを求めて駆け込む。先生、前回マレーシアに訪ねた時サイバービューロッジリゾート&スパに泊っていましたね。どうですか。
安曇野 ホテル全体の雰囲気と部屋の広さ、庭園はみごとでしたね。
クインシー “隠れ家”を意味するマレーシア語を冠した「センプニ・スパ」は、喧騒からふっと抜け出してリラックスタイムを満喫できる空間が用意されていましたよね。人気メニュー名が「ギブ・ミー・ア・ブレイク」などちょっとしたユーモアも忘れない。いわゆるアジアン・リゾートとは違う体験をしたい方は是非…。
安曇野 今日は、プトラジャヤとサイバージャヤの話をしましょう。サイバージャヤがオープンしたのは、1999年でしたよね。
クインシー はい。1995年8月25日、新行政首都であるプトラジャヤの起工式でマハティール首相(当時)によりマルチメデア・スーパー・コリドー(MSC)計画が発表されました。マルチメデア・スーパー・コリドーというのは、クアラルンプール・シティー・センター(KLCC)、プトラジャヤ新行政都市、K.L新空港建設を含む、K.L南側の150KM×50KM総面積750平米の総合プロジェクト、マルチメデア技術を活用した都市開発を計画です。このプロジェクトは、マハティール前首相自身の強い政治意思により推進されています。MSC計画は、2020年に先進国入りしょうとするマレーシアの“VISION 2020”を達成するために、それまで、マレーシア経済を牽引してきた製造業に加えて、新たにIT産業を中心とするサービス・知識集約型産業を育成することを目的としています。
安曇野 でも、数日前に発表された2006年度計画は、ちょっと休憩。マレーシアでも格差が大きくなっているんですね。そのひずみを解消しましょうということになっていますね。先日国会に提出されたマレーシアの予算書は、インフレ傾向をちょっと止めたいんですね。
クインシー 日本にいるから少し感覚が鈍っているんでしょうか。でも、成長の結果ですよね。
 
安曇野・・ もともと、日本人といっても判らない顔立をしていますからね、あなたは…。この地は、もともと油ヤシとゴム林の広大なプランテーションであり、山林が大半をだったんです。シンガポールをはるかに上回るこの土地を切り拓いて工業団地、住宅、商業施設、ゴルフ場、ホテルなどのリゾート施設、大学などが開発されて点在する新都市に生まれ変わりました。かつての錫鉱山跡地も点在しています。交通の面では、マレーシア経済の動脈でもあるクアラルンプールからジョホール、そしてシンガポールへと国土を南北に縦貫する高速道路とマレー鉄道に近接しています。ここに、物理インフラ、通信インフラ、ソフトインフラの3種のインフラをワンセットにして同時並行で開発しょうというのが、MSCの基本コンセプトです。
クインシー 先生、よくご存知ですね。
安曇野

いやいや、昨日勉強した一旦をお見せしただけです。

クインシー MSCを構成する第一の要素は、環境条件を重視した新しい都市インフラの物理的な開発整備、その実体は新種の不動産開発プロジェクトです。MSCの地理的な北端に位置するのが、K.L都心北部の旧競馬場跡地を開発したクラルンプール・シティ・センター(KLCC)。88階、高さ452mという世界最高の高さを誇るビル、ペトロナス・ツインタワーが建設され、すでに一部入居が開始されています。KLCC全体は、敷地40ヘクタールと規模的は世界最大級の都心再開発事業で、ツインタワー以外にも、20棟ほどのオフィスビル、ホテル,デパート、ショッピングセンター、広大な都市型公園が総合的に建設されています。
安曇野 そうですね。驚くべきプロジェクトが確実に進行してきました。マレーシアは行くたびに、緑のメガプロジェクトにふさわしくその顔をかえてきましたからね。
クインシー これらの施策を推進する上で重要な課題となったのが、先進技術分野での人材育成。その中でもマルチメディア大学(MMU)は、フラグシッププロジェクトとしてふさわしい質と内容をまっていますね。1997年4月、MSC計画に沿ってMMUは設立されました。MMUは開校当時から次世代の高等教育のモデルとして注目を集めてきました。
MMUは、テレコムマレーシア100%出資の私立大学で、現在、学生数は約14,000人、うち約200人の留学生で、世界43カ国から留学しています。工学部、情報技術部、創造的マルチメディア学部など7学部からなる情報工学系の大学でITスキルを身につけた人材を数多く輩出するための大学として特化されており、今後のMSCの活動を支える人材の育成と確保に大きな期待が持たれています。


安曇野 新首都移転計画のプトラジャヤはどうなっていますか。
クインシー 1999年に新行政都市プトラジャヤに新首相府ビルが完成。ペーパーレス行政を目指した「電子政府」、国民登録カード・免許証・パスポート・クレジットカードなど多機能を一体化した「政府多目的カード(GMPC)」、遠隔教育、遠隔医療など、7つの主要目標のもとにプロジェクトが推進されています。2001年には、すでにGMPCの実物が発表され、首都圏での導入が開始されています。また、1998年からは、ICパスポートも導入している。ICパスポートの発行枚数は既に400万枚を超えており、出入国管理の自動化を実用レベルで実施しているのは、世界でもマレーシアだけでしょうね。
日本をはじめ多くの国が、IT重視の戦略を採りはじめています、マレーシアMSCはアジアの"シリコンバレー"を目指し、世界有数企業との連携にも力を入れています。企業は、「MSCステータス」の取得により、外国人技術者の雇用制限の撤廃、100%外資による進出、法人税・所得税の免除といった優遇措置が受けられます。すでにNEC、マイクロソフト、ノキア、モトローラ、NTTなど多くの企業が取得を完了しています。さらに、2003年には、バイオテクノロジー企業や研究施設を集めた工業団地「バイオバレー・マレーシア」を着工、また、テクノロジー産業との連携を生かした"エンターテインメント・ビレッジ"構想も推進されています。ITやネットワークを駆使した映像制作の拠点やテーマパークの併設などエンターテインメントの総合拠点化づくえいをすすめ、さらに変貌を遂げようとしています。
安曇野 プトラジャヤの首相官邸付近は結構地元の観光客で賑わったりしてますよね。
官邸・公邸ともに一部を見学できます。官邸は玄関付近だけですが、公邸のほうはレセプション施設などわりと奥のほうまで見学できます。
もちろん、首相の居住部分は見学できませんが。
クインシー 首相といえどもブライバシーは守りたいですからね。
 
安曇野 プトラジャヤとサイバージャヤはマレーシアの明日エネルギーが感じられ、
私たちマレーシア人の誇りのひとつです。
・・