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安曇野・・ このマレーシア不動産プログラムのプロジェクトが動き出して、3ヶ月ですが、何か大変な忙しさの様ですね。アメリカではハリケーンの直撃が2度もあって、ブッシュさんの信用がガタガタですが、あなた方も多忙を極めているようですね。
クインシー お蔭さまで、貧乏暇なしといういますが、色々な方とお話し出来て大変嬉しく思っています。マレーシア事情、政治的、経済的な面とか、社会生活、習慣などの質問がたくさん寄せられております。
安曇野

マレーシアの人がマレーシアの不動産を紹介するのですからこれ程確なものはありませんよね。それにクインシーの場合はマレーシア事務所というか、YAU氏がマレーシアに控えておられるので、安心ですよね。
日本人マターでは、これ程感心を呼ぶことはなかったでしょうね。

クインシー 「不動産を紹介」する仕事が私たちのメインですが、やはり長い目でみて欲しいと思いますね。大きく言えば、日本とマレーシアを結ぶ架橋として、グローバルな時代の人々の移動を援助する仕事とみていただれたら嬉しいですね。
安曇野 アジア開発銀行がACU構想を発表しましたが、EUに対比する「アジア共同体」をどうつくっていくか、地球上の皆んなが、件よく生きていく、協棲していく関係の基礎づくりですね。
クインシー 先日、マレーシア友好協会に表敬に言ったとき、「日本企業がマレーシアから撤退した後のことを本当に考えてるのかしら…」と事務局の方に言われましたよね。私もマレーシアの環境問題を考えれば、経済優先主義のマレーシア政府のあり方を聞われている様で恥ずかしかったです…。
安曇野 それは、日本企業のモラルの問題です。…それでもこの前マラッカに行ったとき、マレーシアの古都であるマラッカが荒野の用心棒のセットみたいでした。私には、映画のスタジオ、大きな街並のように写りました。
クインシー マレーシアは、日本の九割の面積に、2500万ですから、古くなった建物を崩して立て変えるより、別の土地を買って新築した方が安いんですね、首都のクラルンプールは別ですよ。地方都市に行くと廃墟となった建物が散在して、あい言う空間が出現してしまうのですね。環境問題から言えば、あってはならないことですね。
安曇野 あなたが、そんなに恐縮しなくてもいいんですよ。今の中国なんて、効率の悪いエネルギー利用のため世界最大の公害大国です。中国特需というか、日本はその恩恵を受て、経済が持ち直していますけど、地球規模で考えますと、現在の中国の驚異的な経済成長とその規模を持続していけば、地球を破壊しかねない勢いですね。ローマクラブの「成長の限界」というテキストが出版されてから20年経っていますが、増々温暖化がすすみ臨界点に向けて、限りなく近づいています。アメリカのイラク戦争と中国の膨張、覇権大国が競争して地球を破壊している、というのが正しい認識なんでしょうね。
クインシー このサイトを開いてから、ずいぶん沢山の方々から、連絡をいただいて、仕事がまとまり始めています。先日もK.Lに戻って幾つかの物件を紹介してきたことと、バイオマスの活用状況について調査してまいりました。
 
安曇野・・ パーム油の生産は、マレーシアが世界第1位の地位を確保しておりますし、インドネシアと共に石油代替エネルギーとしてのバイオマスの活用が、注目をあつめていますね。
クインシー 「マレーシア:今と昔」をご担当いただいている南曇晶さんが、イギリスのマレーシア植民地支配のところで苦闘されていらしゃいます。200年にわたるイギリスの植民地支配の構造をイデオロギー的に総括するのではなく、マレーシア社会の何を消滅させたのか、という観点から植民地時代を掘り起そうとされておられているんです。ずいぶんお悩みのようです。
安曇野

東インド会社という民間組織をカモフラージュしながら巧妙、かつ力ずくで、植民化していきましたし。インドでしたら「綿」で自身の首をしめられたんですよね。マレーシアは錫とプランテーションの大規模化…。華人とインド人をフリーとして投入し民族の分断をはかった。

クインシー サイバージャやは、昔のプランテーションの跡地が工業団地や新都市建設に活用されたということですね。
安曇野 パーム油を搾ったあとの廃棄物は、ほとんど捨てられてますから、その活用が実用化すれば、環境問題を考える上では素晴らしいことですよね。高効率発電プラント建設などを含めて、総合利用を日本が提案していけば、日本のエネルギー問題も解消していけますしに。
クインシー マレーシアでは90年代中葉から研究開発が始められました。2000年にMPOB(マレーシアパーム油開発庁)が設立。されてから一拠にすすみ始めましたね。外国の研究機関と共同で開発しなければ、まだマレーシアの独力では、すすめられませんので。
安曇野 風力とバイオマス発電は、地球にやさしいエネルギー源ですから、日本の電力会社も注目ですね。南支那海で、中国と試掘競争をするよりも、バイオマスエネルギーの研究にもっと予算を入れた方が日本のためにも、地球のためにもいいですよね。
クインシー パーム油産業は、マレーシアの輸出産業のトップですからね。2004年ベースで、マレーシアのパーム収穫量は6977万トンで、パーム原油は1397万トン、単純計算でいけば5500万トンのパーム圧搾残留物が出るということでしょう。
安曇野 含水率50%としても2500万トンのバイオマスが確保出来るわけですね。
クインシー 火力発電のため資源としては、運搬の問題、マレーシア2万の農園から集めるためのコスト、乾燥させるためのコストが相当かかりますから、マレーシアで加工する技術を確立しなと産業化は難しいことになります。
 
安曇野・・ バイオマスの多角的利用方法としては、1、家具や建築資源として使われる板(化粧板)の製造。2、肥料や家禽飼料の開発、3、グリーンオイルとしての活用。それと電電の火力として。たぶんコストが問題になってくるんでしょうね。
クインシー 8月にマレーシアに戻った時は、インドネシアの山火事でマレーシアは大変なことになっていましたが、いままでは、パーム油の廃棄物は、焼却処分されているんですからね。それだけでも環境汚染防止に寄与していますしね。
安曇野 3番目のそれからパーム油そのものの活用としての、グリーンエネルギーの生産を産業かする動きも大規模な試験段階に入っておりますね。
クインシー そうでね、バイオマスは環境ビジネスへの展開が大いに期待されているみたい。環境製品、サービスの提供は21世紀の環境問題にとって避けては追れない課題上ですね。
安曇野・・ これから日本とマレーシアを結ぶ仕事としてこういう嶺域の仕事も手懸けていきたいですね。グリーンコンシューマの存在も環境グッズの提供者にとって力強いことで、大きなビジネスチャンスが潜在していますね。
クインシー アジアの時代という意味がよく判りますよね。アメリカや中国のように、
石油をジャブジャブ飲み込む時代は終わったんです。自然に同化するのではなく、自然とうまく協棲する方法を考えていかなければ…。
安曇野

食物連鑽と言う自然界のサイクルと同じ様な、環境サイクルという人間と自然の調和とのリズムを私たちが意識化していかねばならないんです、人間第一生義という近代思想を捨てましょう。…偉そうなこと、言うてしもうたわ。